「○○さんはよく聴けるよね」
「△△さんは聴けてないね」
とよく繰り広げられる職員室での会話ですが、
聴けるってどういう状態をいうんですかね?
こんばんは
わかばです
今日は私が行なっている聴解授業の方法を紹介します。
聴解授業の考え方
聴けないのと聴かないのは違う
日本語学校の聴解の授業では、
教材を使って問題を解いたりしながら、
聴く授業をすると思います。
それで、先生方がよく誤解しているのは
聴けるけれども聴いていない学生さんも
いるということだと思います。
つまんない授業だと聴いていない学生さんもいます。
それは聴けないのではありません。
聴けるか聴けないのかの判断
聴けているのか聴いていないのかは、
外側からは判断できません。
じゃ、どこで判断するのか?
これはわたしの意見ですが、
ある分量のものを聴いて、
100%理解できるということはありません。
その中で理解できる語彙や表現が何%あるかが
聴く力なのではないかと思っています。
そしてそれはリピートしたり、シャドーイングしたり、
ディクテーションしたりするとわかると思います。
(これも積極的に参加していることが条件ですが)
それができるように訓練していくのが聴解の授業だと思います。
中級の聴解授業
ウォーミングアップにディクテーション
というわけで、いつもディクテーションがらスタートします。
長音、促音などの特殊音をしっかり聞き取れる訓練です。
例えば「切符と切手を両方買った」みたいな文を聴いて、
ディクテーションです。
オススメの教材
その後、ある程度の話を聴いてもらいますが、
その時に使う教材は以下です。

- 作者: 宮城幸枝,太田淑子,柴田正子,牧野恵子,三井昭子
- 出版社/メーカー: 凡人社
- 発売日: 2007/06/01
- メディア: 単行本
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授業の進め方
だけど、この時点では何も見せず、
自分のノートを広げて、
とにかく聞こえた言葉語彙をメモしてもらいます。
そして、その言葉を行ってもらい、
ホワイトボードに書いていきます。
それも、なんとなく話が繋がるように書いていくんです。
そしてさらにもう一度聴いてもらう。
そうすると、全体像が見えるようになる。
一つ一つの言葉が、立ち上がってくるんです。
そこまできたら、
QAをやる。
QAをやって内容が確認できたら、
スクリプトを配布します。
しかもそのスクリプトは虫食い(ブランク)を
施しておき、またそこで重要表現や語彙などを、
確認できるようにしておきます。
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最後はシャドーイング
最後はシャドーイングでしめます。
ここまできたら、その聴解教材に
わからないところはなくなっていると思います。
そこまで聴かせるのが聴解の授業だと、
考えています。
では、また〜