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【映画レビュー】ROMA「女性賛歌が女性を苦しめ続ける」

春休み中に見たかった映画3本のうち

2本目の「ROMA」を見てきました。

 

こんばんは

わかばです

 

アカデミー賞外国語映画賞を受賞した本作は

 Netflixで配信中ですが、一部の劇場でも公開されています。

わたしはNetflixはやってないので、

京都出町座まで行ってきました。

 

どんな映画?

監督はアルフォンソ・キュアロンです。

メキシコ出身の映画監督で、

「ゼロ・グラビティ」や「トゥモロー・ワールド」

を撮った監督です。

2002年に「天国の口、終わりの楽園」を撮っています。

これ、わたしの大のお気に入りなのです。

でも、日本語の予告編ないですね……


Y Tu Mama Tambien Trailer English

 

主演はヤリッツア・アパリシオという

メキシコ先住民の女性です。

 

どんな話?

https://iwiz-movies.c.yimg.jp/c/movies/pict/c/p/b2/cb/365907_001.jpg

 

ROMAというのはメキシコシティにある地区のひとつです。

1970年代、ROMA地区に住む中流家庭に

住み込みのお手伝いさんとして働くクレオを中心に

家族の中で起こる出来事が描かれていきます。

 

1970年代初頭のメキシコは政治的にも不安定で、

映画の中でも暴動が起こります。

 

また、白人は金持ちだけど、

先住民は貧しい暮らしを強いられ、

特に、先住民の女性は白人家庭でお手伝いさんとして、

働くことが多く、差別される存在です。

 

クレオの働く家庭は他所から見れば

いい家庭だけど、旦那は浮気をしてて、

それに気づいている奥さんはイライラして、

クレオに八つ当たりする始末。

子供達もスポイルされててわがまま放題。

クレオはそんな家庭で文句も言わず働いていますが…

というのがこの映画のあらすじ。

 

予告編はこちら

 


『ROMA/ローマ』ティーザー予告編 - Netflix [HD]

 

 

映画の感想

 

モノクロ映画です。

なんだか昔のメキシコ感出ています。

 

これってアルフォンソ・キュアロン監督の、

幼い頃の体験がベースになってるみたいなんです。

時代も1970年代だしね。

 

それで、母親がわりに愛情注いでくれた

先住民のお手伝いさんや、

夫に愛されなくなっても、

「冒険なのよ」と言いながら、

子供を育てていくお母さんは、

すごく強くて美しいと思うんです。

 

https://iwiz-movies.c.yimg.jp/c/movies/pict/c/p/3a/69/365907_003.jpg

 

逆に、映画の中の男はサイテーなんですよ。

家庭を顧みないわ、

孕ますだけ孕ましといて、

「知らんし、俺の子ちゃうし」とか言って責任ある逃れもする。

そのくせ態度だけはいっちょまえでサイテーなんです。

メキシコ(およびラテンアメリカ)には

マチスモという男性優位主義があるんですよね。

 

そんなわけで、子供の立場から見ると、

「お母さんー!僕お母さん大好き!愛してる」

ってなるんですよ。

そして、その思いを50になっても60になっても

持ち続けているんです。

それって全世界の男性共通だと思うんですが、

メキシコはそれが強いというか……

 

https://iwiz-movies.c.yimg.jp/c/movies/pict/c/p/7e/38/365907_002.jpg

 

そして、苦しい中で僕を育ててくれたお母さんを

賛美すればするほど、女性は苦しみに堪えるもの。

という先入観が刷り込まれませんかね?

それってどうなんですかね?

 

皆さんのお知り合いで妻に運転させない夫っていませんか?

女性の移動の自由を奪うことで、女性が自分のものに

なっていると勘違いしている人いませんか?

 

この映画でも空を飛ぶ飛行機がなんどもなんども

映し出されるんですが、先住民の女性は(そうでなくても)

メキシコを出ることすらできないのです。

 

奥さんが、夫が出て行った後で、でかい車を運転できず、

そこらじゅうぶつけまくるのですが、

これも、夫に移動の自由を与えられていないのです。

 

そして子供を作りすぎることもまた(劇中の家庭は4人)、

女性の移動の自由を奪っていると思うのでした。

 

https://iwiz-movies.c.yimg.jp/c/movies/pict/c/p/e7/cb/365907_004.jpg

 

と、こういったことを実は卒業論文に書いていまして、

いささか熱く書きすぎました。

卒論テーマは「ロサリオ・カステジャーノスの作品を通してみる

メキシコの社会と女性」です。まだ実家にあるかな?

では、また〜。

 

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