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【書評】ふたつの日本ー移民国家の建前と現実ー「日本はおっさんの国」

最近の話題の本といえば、

「ふたつの日本ー移民国家の建前と現実ー」ですね。

特に、外国人と日々接する日本語教師にとっては必読の一冊です。

というわけで、早速ダウンロードして読みました。

 

 

こんばんは。

わかばです。

 

今日はこちらの本のレビューをしたいと思います。

 

ふたつの日本 「移民国家」の建前と現実 (講談社現代新書)

ふたつの日本 「移民国家」の建前と現実 (講談社現代新書)

 

 

平成の外国人政策についてのわかりやすい本

 

その前に、最近外国人が増えたよねって思う人、

きっとたくさんいると思います。

 

当地京都では観光客がすごく増えました。

だけど、その観光客相手に働いている人も

すごく増えたと思うんです。

 

20年くらい前はそうじゃなかったですよね。

 

学生時代はスペイン語を学ぶ学生だったので、

よくラテン音楽のかかっているクラブに

踊りにいっていました(勉強の仕方がちょっと違うwww)

そこにはよく日系ペルー人が来ていました。

 

もっと前は上野公園にいるイラン人のニュースとかを

見た覚えもあります。

 

日本語教師になったばかりの頃は、

中国人留学生(それも苦学生)が多かったです。

 

そんな感じがここ20年のわたしの個人的な肌感覚なのですが、

これが実に日本政府の政策と合致しているんです。

 

この本は、平成に入ったあたりから、

今日までの外国人政策について、

数字を追いながら理解できるようになっている

とてもわかりやすい本です。

 

読んでびっくりしたこと

 

職業的には肌感覚だけじゃなくて、

知っていることももちろんありました。

 

日本語学校の留学生が28時間の資格外労働の時間を超えて働き、

もはや、日本語の授業は居眠り状態で完全に労働目的になっていること。

 

また、技能実習生の労働環境がものすごく悪いこと。

ちなみに、技能実習生についてはこの映画に詳しいです。


岡山県のあるカキ工場を活写したドキュメンタリー!映画『牡蠣工場』予告編

レビューも書いてます↓

www.wakaba-nihongo-writer.net

 

でも、それよりも驚いたのは、

第5章に 非正規滞在者と「外国人の権利」

に書かれていたことです。

 

詳しくはぜひ読んでいただきたいのですが、

一旦、入管に収容されたら、

帰るに帰れない人は今まではどうなっていたか?

最近はどうなっているか?

ということが書いてありました。

 

わたしはそういうことを全く知らなかったので、

とても驚きました。

 

それから、特定技能のビザについても

詳しくは知らなかったので、

とても勉強になりました。

結局は、長く日本に住んで働くということは

すごく狭き門になっているということです。

 

この国は誰のものなのか

筆者は終章でこう書いています。

平成という時代は、外国人が増え、外国人労働者が増え、そして、非正規雇用で働く日本人労働者が増えた時代だった。偶然だろうか。私にはそれらの変化が同じ動きの異なる現れとして見える。それは集団が引き続き個人の力を利用しながら、同時に個人の生の安定を保障するための負担からは自らを解き放とうとする運動である。

(本の位置No1914)

 

外国人労働者も日本人の非正規雇用も増えました。

ちなみに女性や若者は非正規雇用の割合が多いです。

 

そして、外国人と女性と若者は、

やはり国に冷遇されているという点で、

共通しているのではないかと思いました。

 

国や経営者は働く人の人生に責任を取らずに

働いてほしいときに、働かせて、

いらなくなったら、

どこかに行ってほしいと思っているのでしょう。

 

では優遇されているのは誰か?

多分おっさんでしょうね。

(あ、このおっさんは必ずしも年配の男性とは限りません)

 

日本はおっさんの

おっさんによる

おっさんのための国なのかもしれません。

 

じゃあ、私たちは一体何ができるのか?

真剣に考えなければならないと思います。

 

では、また〜

 

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