言葉だけじゃたりない?!

日本語教師わかばの綴る日常のあれこれ。映画や本について書くことが多いです。たまに旅行記やアウトドアも。

【観劇記録】日本語教師が勧進帳を見るべきたったひとつの理由

歌舞伎発祥の地といえば京都ですが、

その京都の四条大橋の東に建つ南座は、

多くの歌舞伎ファンを楽しませてくれた劇場です。

f:id:wakaba78:20181118193656p:image

役者さんのまねきがあがる風景は

京の師走の風物詩です!

 

2018年10月まで約2年間、

耐震工事のため閉館していましたが、

11月1日やっとリニューアルオープンされる

運びとなりました。

その記念公演がこちら!

 

f:id:wakaba78:20181118112640j:image

夜の部では高麗屋さん三代の口上もあるとのこと。

さっそく歌舞伎師匠(以下、しおりさん)と友人(以下、よしこさん)

と行ってまいりました。

 

こんばんは。

わかばです。

 

南座案内

まずはお弁当です。

時間がなくて買えなかったので、

近くで買います。

大阪の松竹座だと劇場のまわりでいろいろ売ってますが、

京都の南座はそうはいきません(あるけどめちゃ高い)。

みなさんも南座で観劇の際は気をつけてくださいね。

というわけでこちらのお店でお弁当購入。

お値段なんと2200円(1コマ分の給料がとびました……)

京都 総本家にしんそば・松葉

 

f:id:wakaba78:20181118112728j:image

着物で観劇される方も多いです。

わたしはしません。

f:id:wakaba78:20181118164329j:image

よしこさんもお着物姿でした。

 

f:id:wakaba78:20181118164421j:image

こちらは2階ロビー。レトロな雰囲気です。

実は南座は2回目で、1回目は1階席で観られたので、

2・3階にくるのは初めてでした。

f:id:wakaba78:20181118164431j:image

売店。お弁当は売り切れでした。

どれも3000円以上也(手が出ないよ)

f:id:wakaba78:20181118164531j:image

リニューアルオープンのお祝い。

これ何というんだろう……。 

こういう時は、歌舞伎師匠のしおりさんに訊きます。

 

わたし:しおりさん、これ何と呼ぶんですか?

しおり:「竹馬」です。南座だけの習慣ですよ。

わたし:へえ!あ、しおりさん、そのパンフレットは?

しおり:あ、これ?これは「番付」関西では番付と呼び、

    関東では「筋書き」と呼ぶのです。

わたし:へえー、そうなんですかー。

 

f:id:wakaba78:20181118193554j:image

 

ちなみにパンフレットは、いや、番付は

2000円くらいで販売されています。

 

f:id:wakaba78:20181118112829j:plain

3階席からの眺め。

遠いです…オペラグラスをお忘れなく…

遠いだけではなく…狭いです……LCCのようです……

 

本日の演目

以下の4演目でそりゃ、盛沢山です。

①寿曽我対面

あらすじはこんな感じです。

源頼朝重臣工藤祐経富士の巻狩りの総奉行を仰せつけられることとなり、工藤の屋敷では大名や遊女大磯の化粧坂の少将が祝いに駆け付けている。そこへ朝比奈三郎(小林朝比奈)が二人の若者を連れてくる。見れば、かつて工藤が討った河津三郎の忘れ形見、曽我十郎五郎の兄弟であった。父の敵とはやる兄弟に朝比奈がなだめ、工藤は、巻狩りの身分証明書である狩場の切手を兄弟に与え双方再会を期して別れる。

Wikipediaより)

 

中村壱太郎丈の美しさがよかったです。

荒ぶる弟の五郎を愛之助丈が演じているんですが、

これは荒事で関東風だそうです。

それに対して兄の十郎はひたすら弟をなだめます。

こういうのは和事といって波風立てない関西風だそうです。

 

②口上

学校を休んで1か月間舞台をつとめる

市川染五郎丈素敵でした。

何が素敵って声が素敵なんですよね。

からして素敵ってN2文法みたいだけど、

本当にそうなんです。

f:id:wakaba78:20181118193536j:image

 

ここでお弁当の時間です!

f:id:wakaba78:20181118164702j:image

 先ほどの松葉さんのお弁当はこんな感じでした。

f:id:wakaba78:20181118164717j:image

お茶もこんな感じで懐かしい~。

だけど、薄すぎですよ。出がらし感ハンパない。

 

勧進帳

 

あらすじは東北へと落ち延びる義経一行が安宅の関で、関所守の富樫に怪しまれ、通行を阻まれるが、武蔵坊弁慶が主君義経を守らんがため、「我々は山伏である」と言い張る。「それでは(山伏が必ず持っているという)勧進帳を読んでみろ」と言われた弁慶は、テキトーな巻物を手にいかにも勧進帳を読んでいるように芝居をする…という話。

 

いやぁ人情つうか愛ですよね。

 

弁慶が義経を守ろうとするのも人情。

そんな弁慶を自分を危険にさらしてでも守ろうとする富樫。

人を動かすものは権力ではなくて、

人の心なのだと涙がでそうになります。

最後に「マジでばれる」ってなったときは

弁慶は義経をシバキます。無事に関所を通った後で、

「そんなことをしてしか、お守りできず申し訳ありません」

という弁慶に、義経

「何をいうんですか。あなたのおかげで助かりました」

とねぎらいます。

この義経が、市川染五郎丈なんですが、

その美しさといったらありません!!

 

 ④鴈のたより

 

あらすじ

 若殿の前野左司馬は、愛妾の司らを連れて有馬へ湯治に来ています。司が髪結の五郎七に心惹かれている様子に嫉妬した左司馬は、側近たちと共謀し偽の恋文を五郎七へ届けます。大喜びで宿へと忍んできた五郎七ですが、盗賊呼ばわりのうえ、不義の罪を問われそうになります。そこへ左司馬の家老・治郎太夫が現れ、すべて左司馬たちの計略だったことを暴き、五郎七を助けるのでした。さらに、五郎七が只者ではないと見破った治郎太夫。その正体は…。
 上方狂言の代表作の一つ。随所に上方らしさを味わうことができる作品を存分にお楽しみください。

 (松竹サイト歌舞伎美人より)

 

最後に「ええ~~」そんなことある~?

みたいな大どんでん返しがありますが、

前編通して関西弁で

テンポよく楽しく観られる歌舞伎でした!

 

とこんなわけで、

とても楽しく歌舞伎鑑賞できました。

 

日本語教師なら、というか日本語教師でなくとも、

もっとも有名な演目「勧進帳」は見て損はありません。

感動です!

もちろん、歌舞伎のチケットはお高いです。

チケットで4コマ分、弁当で1コマ分……

 

わたし:なんでこんなに高いんスか?

しおり:年々たかくなってるよ。

 

それでも歌舞伎が見せてくれる世界は

きらびやかで切なく、

猛々しいけれど、美しい。

歌舞伎を見始めてわたしは世界が広がりました。

みなさんも歌舞伎で世界を広げてみてください。

 

では、また~

 

関連記事☆こちらもどうぞ

wakaba78.hatenablog.com

wakaba78.hatenablog.com

wakaba78.hatenablog.com