言葉だけじゃたりない?!

日本語教師わかばの綴る日常のあれこれ。映画や本について書くことが多いです。たまに旅行記やアウトドアも。

第5回あきらめ会を行ないました!ほんとうの幸いとは何か?

急に寒くなってきたと思ったら、

もう11月なんですね。

このあいだまであんなに暑かったのに。

 

かくして、月日は矢のごとく過ぎ去ってしまいます。

この月日を無駄にしないように、

自分のペースでコンテンツ作りに励む所存です。

 

こんばんは。

わかばです。

 

先週の金曜日(11月2日)にあきらめ会

を行ないました。

 

メンバーの皆さまのおかげで、

第5回目を迎えることができました。

ありがとうございました。

 

さて、今回のあきらめ会は

宮澤賢治の「銀河鉄道の夜」の九章を

まずは音読して、

それから、話し合うという段取りです。

音読だけで、1時間もかかりましたー。

 

 

宮澤賢治はどんな人物か?

まずはこちらの本で宮沢賢治とは、

どんな人物だったかを確認

 

☆とりあえず実家は資産家

☆家族の中でわかりあえるの妹トシだけ。

 (永訣の朝という詩が有名ですね)

☆金満家の父親が大きらい。とにかく嫌い。

☆保坂くんという農林学校の同級生が大好き。

 (カンパネルラのモデルとも言われている)

☆共感覚がすごい。

 

共感覚というのは以下のように説明されています

多くの場合、外部からの刺激はその性質によって、色や形は目、音は耳、匂いは鼻、味は舌、感触ならば皮膚というように別々の器官で認識されます。ところが、一つの刺激に二つ以上の器官が反応し、感覚が混合してしまうのが共感覚です。(100分DE名著 集中講義 宮澤賢治)

 

そう言われてみると、あの表現のわからなさ具合に

なんとなく説明がつくような気がしてきます。

 

☆農民に憧れ、百姓になろうとしてなりきれない。

☆失敗するたびに実家の世話になる。そんな自分も嫌。

☆晩年はセールスマンのような仕事もする。

☆トシをみとった後、自分も肺結核を病み、37歳で他界。

 

昔の作家だと思って読むと「ふうん」という

感覚ですが、多分、家族や同僚だったら、

相当変わっている人だったでしょうね。

そういう人は、その時は理解されませんが、

作品を残すことによって、理解されるのでしょうね。

 

ほんとうの幸いとは何か

文中にはとにかく「ほんとうの〇〇って何?」

という表現がたくさんたくさん出てきます。

 

タイタニック号の沈没で亡くなったと

思われる子どもが銀河鉄道に乗ってきたとき

燈台守がこう言います。

「なにがしあわせかわからないです。ほんとうにどんなつらいことでもそれがただしいみちを進むなかでのできごとなら、峠の上り下りもみんなほんとうの幸福に近づく一足ずつですから。 

 

そして、またその子が自分の父親から聞いたという

蠍の話も印象的です。

「どうか神様。私の心をごらんください。こんなにむなしく命をすてずどうかこの次にはまことのみんなの幸のために私のからだをおつかいください。

カンパネルラとの別れのとき、

ジョバンニはこう言いました。

「僕もうあんな大きな暗の中だってこわくない。きっとみんなのほんとうのさいわいをさがしに行く。どこまでもどこまでも僕たち一緒に進んで行こう。 

 

ほんとうの幸い……

それが何かなんていう答えはありません。

だけど、大切な人を急に失ってしまうことだってある。

それが人生だというなら、

それが本当の幸いなのかちゃんと

考えながら生きなければならないのでは

ないかなと思いました。

 

ラストシーンの意味は?

銀河鉄道の旅は、

カンパネルラがジョバンニに最後のお別れを言いに

誘った旅でした。

 

あの世へと向かう鉄道は、

星をめぐりながら、

死んだ人を星にしていくのかもしれません。

 

カンパネルラが川に落ちて見つからないと知って

ジョバンニは足をふるわせます。そして、

ジョバンニはそのカンパネルラはもうあの銀河のはずれにしかいないというような気がしてならなかったのです。

その後、カンパネルラのお父さんに、

ジョバンニのお父さんが帰ってくることを知らされ、

お母さんの牛乳をもって、走って家に帰ります。

ジョバンニはいろいろなことで胸がいっぱいで何にも云えずに博士の前をはなれて早くお母さんに牛乳を持って行ってお父さんの帰ることを知らせようと思うともう一目散に河原を街の方へ走りました。 

最後に、自分の現実に戻って、

お母さんのもとへ走るあたりに

希望があるという話をしました。

また、カンパネルラは失ったけれども、

お父さんが帰ってくるということにも、

一筋の光みたいなものが見えた気がしました。

 

なんとも言えない話でした。

美しいようで、残酷で、

かんたんなようで、難しい。

何度も何度も読みたいし、

語りたい。

そんなお話でした。

 

さて、次回のあきらめ会は

11月30日(金)です 。

次回のテーマは「MY 宮澤賢治」

宮澤賢治の他の作品を読んで、

自分はこんなところが好き!とか

自分はこういう解釈です!というのを

発表し合うこととなりました。

もちろん、それを朗読もします。

 

参加してみたいな!

と思った方は連絡をくださいね。

 

では、また~

 

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