わたしの家のある一角に並べられている本たち。
その中にある一冊の洋書「sushi beyond」
わたしはこれを4,5年前に購入し、
1ページほど、辞書をひきひき英語で読んで、
それ以上、読めずにギブアップしてから、
そこを動かしていない本です。
その他の本もだいたいが積読です。
こんばんは。
わかばです。
マイケル・ブース著 英国一家、日本を食べる
というわけで、せっかく買った洋書を
そのままにしておきたくなかったので、
まずは日本語で読んでから、オリジナルに挑戦しようと思い、
日本語訳を読みました。

英国一家、日本を食べる (亜紀書房翻訳ノンフィクション・シリーズ)
- 作者: マイケル・ブース,寺西のぶ子
- 出版社/メーカー: 亜紀書房
- 発売日: 2013/04/09
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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今、リンクを貼って気がついたんですが、
続編もでてるんですね。

英国一家、ますます日本を食べる (亜紀書房翻訳ノンフィクション・シリーズ)
- 作者: マイケル・ブース,寺西のぶ子
- 出版社/メーカー: 亜紀書房
- 発売日: 2014/05/17
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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「フランスを食べる」とか「インドで危機一髪」とかもある!
読まなくていいわ(笑)
これはイギリスのフードジャーナリストである著者が、
パリの料理学校「ル・コルドン・ブルー」で会った日本人の料理人との出会いが
きっかけで日本に家族でいろいろ食べに来たときのことを綴った一冊です。
著者は東京にはじまり、北海道、京都、大阪、博多、沖縄を3か月かけて
たびするのですが、わたしがおもしろかったのはやっぱり「京都」のところでした。
一応、住んでいる町ですし。
ですから、今日の記事では特に京都のところに搾って感想を書きます。
町家に泊まる
どうやら著者は京都滞在時は
西陣あたりの京都の町家を借りて住んでいたようです。
近所の人たちと触れ合う様子が詳しく描かれており、
「そうやろうなぁ~」「それはないやろ~」とか
思いながら、ニヤニヤしながら読みました。
「雨宿りをさせてもらった家に招かれ、
ビートルズグッズをいろいろ見せられた末に
ジョージ・ハリスンの髪の毛を見せられた時には
ギョッとした」とか。
「スズメバチの巣を見つけて駆除しようとしたら、
近所の奥さんが役所の害虫駆除の人を読んできてくれた。
そのあと、奥さんがうちに招いてくれ
気まずそうに微笑むだけの沈黙でもてなしてくれた。
とか。面白いエピソードがいっぱいで、
外国人にとったら、京都は住むのも面白い街だとわかった。
(わたしにとってはおもしろくもなんともないが)
鯖鮨と豆腐
タクシーで「いづう」に行こうとしたが、
運転手が道がわからなくて降参したとあるのだけど、
「そんなことってあるだろうか?」と首をかしげました。
まぁ、わたしは鯖鮨が好きではないし、(焼鯖鮨は好き)
いいのだけれど。
お店はコチラいづう - 祇園四条/京料理 [食べログ]
その、いづうでゲイの青年ハルキに付きまとわれる話も
ちょっと面白い。
どこまで行っても、いっしょに来ようとするので、
嘘ついて、彼をまいたのに、その後行った奥丹をでたところで
偶然彼に会ってしまうという「作り話じゃないの?」と勘ぐってしまう
ようなエピソードも面白かった。
お店はコチラ→奥丹 南禅寺店 (おくたん) - 蹴上/豆腐料理・湯葉料理 [食べログ]
筆者は、3週間にわたる京都滞在のあとで、
大阪にいくのだけれど、京都のことをまとめて、
常に「シィーーーーー」と言われているような気分になる街なのだ
と書いていて、それには激しく同意だった。
まとめ
すぐ読めるかなと思って、気軽に読み始めたのだけど、
すごいボリュームです。
だけど、小気味よいテンポとユーモアのきいた翻訳のおかげで、
読んでいる間、半笑いで、よだれもたれそうで、
電車で読んでいる時なんかは、さぞ変な顔をして
読んでいたろうなぁと今更ながら反省しています。
そして、この本で紹介されていたお店には行きたくなりました。
菊乃井とかは手が届かないけど、
麩まんじゅうは久しぶりにモウレツ食べたくなりました。
そんなおいしそうな表現もさることながら、
この本では筆者が生活に入り込み、
人と出会い、その中で起きるドラマに
わたしは一番惹かれました。
自国での日常を超えたところに可能性の世界がある。
という筆者の言葉を胸に刻んで、
月曜日からも仕事を楽しもうと思います。
あなたも京都にきておくれやす。
では、また~。
本、いろいろ☆こちらもどうぞ